第 2 章:
インストールの準備
インストールを始める前に、次の準備作業を行う必要があります。
- 以前のリリースからアップグレードする場合、他のオペレーティングシステムがインストールされているパーティションを含む、全システムをバックアップしてください。
- システムのインストールとコンフィグレーションに必要なライセンスを取得または確認してください。ライセンス情報は、メディアキットに同梱されています。あるいは、Webサイトからソフトウェアを購入／ダウンロードしたときに入手しています。システムを正常にインストールするには、ライセンス情報を入力する必要があります。詳細については、「CD の内容、ラインセンス、インストールのプロファイル、サポート」を参照してください。
- 使用するすべてのハードウェアと周辺装置がサポートされていて、システムが最�®限のメモリとディスク容量の要件を満たしていることを確認します。詳細については、「サポートされているハードウェアの確認」と「システム要件」を参照してください。
- 必要に応じて、ハードウェアデバイスをインストールして設定します。詳細については、「ハードウェアデバイスのインストールと設定」を参照してください。
- インストレーション CD-ROM 上のディスクイメージから必要なインストレーション媒体を作�®します。詳細については、「"Creating installation diskettes"」を参照してください。
- 必要に応じて、ネットワーク上でシステムをインストールするためのネットワークインストレーションサーバをセットアップします。詳細については、「ネットワークインストレーションサーバのセットアップ」を参照してください。
- 該当するインストレーションチェックリストに情報を記入します。詳細については、「インストレーションチェックリスト」を参照してください。
サポートされているハードウェアの確認
UnixWare 7 ソフトウェアには、サポートされているハードウェアに対応する HBA (ホストバスアダプタ) ドライバが含まれています。ご利用のハードウェアがサポートされているかどうか調べるには、付録A「ハードウェアの設定」(103 ページ) と、Compatible Hardware の Web ページ (http://www.sco.com/chwp) を参照してください。
HBA ドライバは、UnixWare 7 に同梱されているインストレーションディスケットに格納されています。ほとんどの HBA ドライバはブート可能 CD-ROM のイメージに格納されていますが、(容量に制限があるので) 全部は格納されていません。このため、ブート可能 CD-ROM からのインストール中に、HBA ディスケットが 1 枚必要になることがあります。購入したハードウェアやソフトウェアのベンダーによって、そのハードウェアまたはソフトウェア用の 1 枚以上の HBA ディスケットが提供されていることもあります。
ベンダーから提供される HBA ディスケットがある場合、UnixWare 7 の HBA ディスケットをロードする前に、それらのディスケットを必ずロードすることが重要です。ただし、ほとんどのインストレーション作業では、ロードしなければならない HBA ディスケットは、UnixWare 7 のディスケットだけです。
ベンダーから提供される HBA ディスケットを使用する場合、それらのディスケットは UnixWare 7 用に作�®されたものでなければなりません。UnixWare 7 用ではない場合、ドライバは正常にロードされません。
サポートされているリストに記載されてないドライバや周辺機器を使用した場合、周辺機器が動作しないことがあります。
次の表は、インストレーションブートフロッピー、CD #1、HBA ディスケット、CD の hba パッケージにそれぞれ格納されている HBA ドライバをまとめたものです。
システム要件
UnixWare 7 のインストールに必要なハードウェアは、選択したインストールオプションによって変わります。すべてのインストレーションプロファイルの最�®限のシステム要件は、以下のとおりです。
プロセッサ- Intel Pentium II、Pentium III、Pentium IV マイクロプロセッサ、あるいはこれらと 100% の互換性を持つマイクロプロセッサ (例: AMD Athlon プロセッサ、Duron プロセッサ) が少なくとも1つ必要です。マルチプロセッサ構�®では最大 32 プロセッサがサポートされます。
- 大部分のインストレーションプロファイルで十分な性能を得るには、100 MHz 以上の Pentium プロセッサが必要です。Optional Services CD に格納されている Merge を稼働させるシステムの場合、200 MHz 以上の Pentium プロセッサが必要です。
- Industry Standard Architecture (ISA) (AT バスとも呼ばれます) 規格、Extended Industry Standard Architecture (EISA) 規格、Micro Channel Architecture (MCA) 規格、Peripheral Component Interface (PCI) 規格、および Intelligent Input/Output (I2O) 規格に適合している必要があります。
- 32 MB 以上の RAM (ランダムアクセスメモリ) が必要です。特に、CDE や Java などグラフィックを必要とするアプリケーションや、LKP など他の RAM を必要とする機能を実行するシステムで適した性能を得るには、少なくとも 128 MB の RAM が必要です。性能は RAM を増やすと向上します。
- 汎用メモリ用に最大 16 GB の RAM、専用メモリ用に最大 64 GB の RAM がサポートされます。専用メモリの使用は、共用メモリ (SHM) か動的共用メモリ (DSHM) のいずれかに限定されます。
- 1 GB 以上のハードディスクを推奨します。�®規模構�®のインストレーションプロファイルは、500 MB のパーティションで稼働させることができます。最大 128 GB の IDE ディスクドライブがサポートされます。SCSI ディスクドライブの容量に上限値はありません。
- メディアキットに含まれているランタイム CD パッケージをすべてインストールするには、少なくとも 4.6 GB のディスク容量が必要です。その内訳は以下のとおりです。
- データおよびユーザのファイル用に、追加の容量が必要です。
- すべての PC マイクロコンピュータ BIOS に組み込まれている ISA アーキテクチャには、大容量のハードディスクドライブを使用する場合にいくつかの制限事項があります。このような制限事項の 1 つは、AT BIOS では、コンピュータをブートするためのブートセクタについて、1024 シリンダを超えたシリンダをシークできないということが原因です。ハードウェアのこの制限事項により、UNIX のブートパーティションは、シリンダ番号 1024 よりも前で始まり、先頭から 8 GB 内に納まっていなければなりません。もちろん、UNIX のルートパーティションは、ブートパーティションが適切に配置されている限り、ディスク上の任意の位置に配置できます。UNIX のブートパーティションは、シリンダ番号 1024 よりも前で始まり、先頭から 8 GB 内に納まっていなければなりません。
Base Operating System CD (CD #1 と #2) 用に 1.3 GB
Optional Services CD (CD #3) 用に 130 MB
Linux RPM CD (CD #4) 用に 1.5 GB
Skunkware CD 用に 950 MB
Open Linux Supplemental Open Source CD 用に 700 MB
ホストバスアダプタ
- 少なくとも 1 つのホストバスアダプタ (HBA) が必要です。デフォルトでは最大 32 個の HBA がサポートされます。HBA は 最大 1024 個まで追加できますが、32 個を超えて追加する HBA 用のドライバはこのような設定をサポートしていなければなりません。
ビデオ
- グラフィカルデスクトップを使用するには、Super VGA モニタと最低でも解像度 1280x1024 に対応したビデオアダプタが必要です。Optional Services CD に格納されている Merge を稼働させるシステムの場合、16 ビット以上のグラフィックスアダプタが必要です。新規インストレーションの実行中に使用するグラフィクスアダプタには、IBM VGA 互換モードがなければなりません。
- 以下のような場合、UnixWare 7 システムをブートするため、および他の追加ソフトウェアのインストールするためには、3.5 インチディスケットドライブが 1 台必要です。
- メディアキットの CD-ROM を使ってインストールする場合で、ブート可能 CD-ROM がサポートされていない場合 (「ブート可能 CD-ROM のサポート」を参照)
- デバイスドライバなどベンダーから提供されたソフトウェアを、ディスケットからインストールする必要がある場合
- ネットワークインストレーションディスケット (Base OS Installation CD から作�®) を使う必要があるネットワークインストールを実行する場合
- 緊急リカバリ媒体を作�®する場合にも、ディスケットドライブは必要です。
- 以下のいずれかのインストール媒体装置が必要です。
オペレーティングシステム用と、システム上で使用するアプリケーションおよびデータ用の両方に必要なハードウェアリソースを適切にプランニングして用意することをお勧めします。RAM と CPU リソースを増やせば、負荷の重い環境でも、システムはリソースに応じた性能を発揮します。上記の最�®限のリソースは、OS だけを稼働させるのに必要な値であり、アプリケーションについてはまったく考慮されていません。したがって、ハードウェアを購入する前に、システムで稼働させる OS とすべてのアプリケーションのハードウェア要件を調べると同時に、そのシステムを利用するすべてのユーザに必要な容量を算出して、そのシステムの完全なハードウェア要件を決定することが重要です。例えば、システム上で Merge というオプショナルサービスが稼働している場合、アプリケーションの性能を十分に引き出すには、Merge のユーザ 1 人当たり、最低でも 128 MB の RAM、少なくとも 200 MHz の CPU、少なくとも 100 MB のディスク容量が必要です。
ハードウェアデバイスのインストールと設定
ハードウェアのインストールと設定には、ハードウェアコントローラを物理的にインストールする作業、ハードウェアセットアッププログラムを実行する作業、新しいデバイスをサポートするようにソフトウェアコントローラを設定する作業があります。
ハードウェアを物理的にインストールして設定した後で、UnixWare 7 をインストールできます。ほとんどのハードウェアデバイスのソフトウェアコントローラは、インストレーションプログラムによって自動的に設定されます。ソフトウェアドライバを手作業で設定しなければならない場合は、インストール中にデバイス設定ユーティリティ (DCU) を実行します。
DCU の詳細については、「ハードウェアの設定」を参照してください。
ハードディスクの検出
検出されないデバイスには、UnixWare 7 をインストールできません。インストレーション画面に表示される情報メッセージに注意していないと、プライマリディスクが検出できないことが原因で、UnixWare 7 がセカンダリディスク上にインストールされることがあります (セカンダリディスクが存在する場合)。セカンダリディスクが存在しない場合、インストレーションを続行できないことを示すエラーメッセージが表示されます。
UnixWare 7 は、プライマリのホストバスアダプタ (HBA) で検出されたプライマリハードディスク上にインストールされます。どの HBA、どのハードディスクがプライマリかを判別する一般的な規則は、次のとおりです
- IDE HBA は、常に SCSI HBA よりも優先されます。
- IDE HBA は、物理的設定 (例えば、ジャンパ) により、プライマリとセカンダリがどちらにも対応します。
- IDE デバイスは、ディスクはディスクドライブ上のジャンパ設定により、マスタとスレーブのどちらにも対応します。
- 複数の SCSI HBA が存在する場合、BIOS アドレスが最も�®さい HBA がプライマリになります。
- SCSI ディスクの場合、BIOS を使用可能な HBA に接続しているターゲット ID が 0 のディスクがプライマリディスクとして使用されます。ただし、大部分の SCSI BIOS ではブート可能なターゲット ID を選択することができることや、一部の SCSI BIOS ではターゲット ID 6 がブート可能デバイスのデフォルト値となっていることので、HBA 自体に次ぐ 2 番目の優先度になることから、良好なディスク性能を得ることができます。UnixWare は、ID 番号に関係なく、SCSI BIOS でブート用と指定されたターゲット ID を持つディスクにインストールされます。
- セカンダリ SCSI ディスクには、すべての HBA がスキャンされ他のディスクが検出されなくなるまで、プライマリ HBA から始まる 2 番目に低いターゲット ID が付与されます。
インストールを開始する前に、システムの物理的構�®を理解しておかなければなりません。システムの電源を入れた直後に、ハードウェア診断プログラムが実行されたときにコンソール上に表示される、認識されたデバイスを示すメッセージをチェックします。予期したとおりのメッセージが表示されない場合には、システム BIOS の設定を調べ、競合がないことを確認します。また、電源とバスケーブルの接続を調べます。
インストール中に UnixWare 7 の自動検出作業が完了すれば、<Alt> <SysReq> <h> を使用して現在の仮想端末からシステムコンソール画面に切り換え、正常にロードされたデバイスのための診断メッセージを確かめることができます。HBA とディスクについての情報が画面に表示されます。インストールを実行している仮想端末に戻るには <Alt> <SysReq> <F1> を使用します。
ディスクセットアップを設定するときは、画面上に報告されるディスクサイズとデバイス名を確認します。デバイス名は、コントローラについての情報と、そのコントローラが参照するディスクのターゲット ID で構�®されています。
Compaq サーバ上では、システム BIOS は、システム設定ユーティリティを使用して " Controller order" で "first" と指定された HBA からブートします。スロットに関係なく、どのコントローラも 1 番目のコントローラとして選択できます。
ブート可能 CD-ROM のサポート
ご利用のシステムの BIOS が CD-ROM からのブートをサポートしている場合、単一プロセッサのシステムへのインストールを、以下のいずれかのホストバスアダプタ (HBA) を使って実行しているため、インストレーションディスケットまたは HBA ディスケットを使って新規インストールを開始する必要はありません。CD-ROM からのインストールを開始することにより、インストール作業全体が高�®化されます。CD-ROM からインストールを開始しても、インストールする必要があるベンダー製の HBA ディスケットがある場合には、ディスケットドライブが必要になります。また、緊急リカバリ媒体を生�®する場合にも、ディスケットドライブは必要です。
ブート可能 CD-ROM サポートは、ISO 9660 規格の「El Torito」拡張機能を使用しています。ファイルをロードしシステムをブートするために、CD-ROM 上のブートファイルを識別した後で、ご利用のコンピュータのフロッピーディスクドライブをエミュレートします。
インストレーション CD-ROM から直接ブートするには、ご利用のシステムのシステム BIOS で、CD-ROM をブートデバイスとして指定できなければならず、固有の CD-ROM ブートスキームを使用していてはなりません。
SCSI CD-ROM ドライブからブートするには、SCSI コントローラをブート可能 CD-ROM の BIOS サポートを有効にするよう設定します。また、システム BIOS のスタートアップまたはブートデバイスシーケンスで、CD-ROM デバイスがネットワークデバイスより前になるよう設定する必要もあります。SCSI BIOS とシステム BIOS の設定を終了した後で、Base OS Installation CD-ROM (CD #1) を CD-ROM ドライブに入れてシステムをブートします。
ATAPI CD-ROM ドライブまたは USB CD-ROM ドライブからブートするには、システム BIOSが CD-ROM からのブートをサポートしている新しいバージョンであることを確認する必要があります。システム BIOS のブートシーケンスを CD-ROM ドライブから始まるよう設定します。システム BIOS を設定した後で、ブート可能 CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れてシステムをブートします。
一部のシステムでは、ブート可能 CD-ROM がサポートされていないことがあり、BIOS で CD-ROM をブートデバイスとして選択できません。このような場合、システムをブートするためのフロッピーディスケットを作�®する必要があります。ブートディスケットの作�®については、「インストレーションディスケットの作�®を参照してください。
インストレーションディスケットの作�®
UnixWare 7 インストレーション CD-ROM には、UnixWare 7 をインストールする際や、トラブルシューティングを行う際に使用する、ディスケットのイメージが格納されています。これらのイメージは /info/images ディレクトリにあります。DOS または Windows システム上でディスケットを作�®する方法については、/info/images/readme.htm を参照してください。UNIX システム上での作�®方法を、以下に再録します。
インストレーションブートディスケットや HBA ディスケットなど、必要なディスケットを作�®する場合、または紛失したディスケットや損傷したディスケットの代わりを作�®するには、以下の手順を行います。
1. UnixWare７ システムに root ユーザでログインします。2. 次のコマンドを入力して、CD-ROM をマウントします。
mount -F cdfs -r /dev/cdrom/cdromn /mnt
ここで、n はcdrom1、cdrom2などのドライブ番号です。
3. 次のコマンドを入力します。
cd /mnt/info/images
ls コマンドを使ってディレクトリの内容を表示し、ディスケットにコピーする必要があるファイルの名前を確認します。
4. プライマリディスケットドライブにブランクディスケットを入れて、フォーマットします。
format -V /dev/rdsk/f03ht
ディスケットがすでにフォーマット済みであれば、この手順はスキップしてかまいません。
5. プライマリドライブにフォーマット済みディスケットを入れたまま、次のコマンドを入力します。
dd if=image of=/dev/rdsk/f0t bs=32b
ここで、image は、作�®するディスケット用のソースファイルの名前です。
boot1.img = インストレーションブートディスケット #1
boot2.img = インストレーションブートディスケット #2
hba1.img = HBA ディスケット #1
hba2.img = HBA ディスケット #2
net1.img = ネットワークインストレーションディスケット #1
net2.img = ネットワークインストレーションディスケット #2
6. 次のコマンドを入力して、/mnt/info/images/sums に表示された値とコマンド出力を比較し、チェックサムを検証します。
sum -r /dev/rdsk/f03ht
チェックサムは一致しなければなりません。
SCO OpenServer マシンの場合、上記の手順 2、4、5、および 6 のコマンド構文は以下のとおりです。
mount -f HS -r /dev/cd0 /mntformat /dev/rfd0135ds18
dd if=image.name of=/dev/rfd0 bs=32b
sum -r /dev/rfd0
ネットワークインストレーションサーバのセットアップ
UnixWare 7 システムをネットワークインストレーションサーバとしてセットアップすると、UnixWare 7 の CD-ROM の内容を、そのサーバからインストールできます。
以下の手順を使ってネットワークインストレーションサーバをセットアップするには、ネットワークインストール用の CD-ROM の内容をステージングするのに十分な空き容量が /var/spool/dist ファイルシステムになければなりません。別のファイルシステムを使用する場合は、以下の手順の installsrv(1M) コマンドに、適切なオプションを指定します。installsrv コマンドには、ネットワークインストール用として CD-ROM をマウントするオプションもありますが、ネットワークインストールできるのは、その CD-ROM 上のパッケージに限られます。
1枚目のインストレーション CD-ROM の内容をハードディスクに転送して、インストールサーバを使用可能にするには、以下の手順を行います。
1. インストレーションサーバとして設定するシステムに root ユーザでログインします。2. Base Operating System CD #1 をプライマリ CD-ROM ドライブに入れます。
3. 次のコマンドを実行します。
installsrv -ue
4. installsrv コマンドのプロンプトに従って、ソフトウェアを CD-ROM からコピーします。コピーが完了したら、CD-ROM をドライブから抜くことができます。これでサーバは、ネットワーク上の他のシステムからのインストレーション要求を受け付けるようになります。
ネットワーク上の他のシステムでは、ネットワークインストレーションディスケットを使って、1 枚目の CD-ROM の内容をこのサーバからインストールできます。ネットワークインストレーションディスケットの作�®方法については、「インストレーションディスケットの作�®」を参照してください。
さらに、Updates CD (CD #2) と Optional Services CD (CD #3) の内容もステージングするには、以下の手順を行います。
1. CD-ROM ドライブに Updates CD (CD #2) を入れます。2. 次のコマンドを使って、CD-ROM をマウントします。
mount -F cdfs -r cdromn /mnt
ここで、n は CD-ROM デバイスの番号です (プライマリ CD は cdrom1)。
3. 次のコマンドを使って、/mnt ディレクトリに移動します。
cd /mnt
4. 以下のコマンドを入力して、Updates CD パッケージ用のレポジトリを作�®し、CD の内容をレポジトリにコピーします。
mkdir /var/spool/dist/UnixWare7/C/CD2
cp -r * /var/spool/dist/UnixWare7/C/CD2
5. 以下のコマンドを入力して、Updates CD をアンマウントします。
cd ..
umount /mnt
ドライブから CD を取り出します。
6. Optional Services CD (CD #3) を CD-ROM ドライブに入れて、上記の手順 2 と手順 3 を繰り返します。
7. 以下のコマンドを入力して、Optional Services CD パッケージ用のレポジトリを作�®し、CD の内容をレポジトリにコピーします。
mkdir /var/spool/dist/UnixWare7/C/CD3
cp -r * /var/spool/dist/UnixWare7/C/CD3
8. 以下のコマンドを入力して、Optional Services CD をアンマウントします。
cd ..
umount /mnt
ドライブから CD を取り出します。
この時点で、ネットワーク上の他の UnixWare 7 システムで scoadmin application installer コマンド ([アプリケーションインストーラ] を起動) または pkginstall(1M) コマンドを使用して、このサーバからパッケージをインストールできます。
ネットワークインストレーションに関する注意事項
- 搭載されているメモリが 16 MB 以下のシステムへのネットワークインストレーションはサポート対象外です。
- ネットワークインストレーションが実行される対象は、CD #1、CD #2、CD #3 に格納されているパッケージです。他の CD (UDK CD や Skunkware CD など) に格納されているパッケージをネットワーク上でインストールするには、インストールサーバが稼働しているシステムの /var/spool/dist ディレクトリに手動でコピーしておいた上で、pkginstall(1M) コマンドまたは scoadmin application installer コマンドを使用する必要があります。
- Linux RPM CD に格納されているソフトウェアをネットワーク上でインストールする場合、Linux Kernel Personality (LKP) の Linux のインストールツール (rpm など) を使用する必要があります。UNIX のインストールツールでは、Linux のパッケージをインストールできません。
- Token-Ring または FDDI ネットワークトポロジーを使用するシステムへのネットワークインストレーションはサポート対象外です。
インストレーションチェックリスト
インストレーションチェックリストには、UnixWare 7 を正しくインストールするのに必要な情報が示されます。チェックリストを作�®しておくと、インストールを迅�®に行うことができ、また、トラブルシューティングやシステムの再インストールが必要になった場合でも、インストレーションプログラムに入力すべき内容の記録を残しておけます。
「一般的なインストレーションチェックリスト」には、すべてのインストレーションプロファイルに関連する情報が挙げられています。以下のチェックリストが、ご利用のシステム環境に適用できる場合もあります。
ハードウェア- 「インストレーションハードウェアのチェックリスト」には、自動検出されないハードウェアのパラメータを記入します。UnixWare 7 のインストレーションプログラムは、ほとんどのコンピュータ周辺機器を自動的に検出します。ただし、必要なデバイスが検出されなかった場合には、インストレーションプログラムの実行中にデバイス設定ユーティリティ (DCU) を実行し、そのデバイスを手作業で設定する必要があります。
- インストレーションプログラムの実行中に、TCP/IP を設定する場合には、ネットワーク関連のチェックリストを作�®します。インストレーションサーバから UnixWare 7をインストールするには、ネットワークを設定する必要があります。
ネットワークインストレーション用の TCP/IP の設定方法については、「」を参照してください。
- パーティションをカスタマイズしたい場合には、「パーティションのチェックリストと注意事項」を作�®します。カスタマイズしない場合、インストレーションプログラムは、すでにシステム上にあるパーティションテーブルを使用するか、ディスク全体を使用して UnixWare 7 のために 1 つのパーティションを作�®します。
- アクティブな UNIX パーティション上のデフォルトのファイルシステムレイアウトを変更したい場合、例えば、ファイルシステムタイプやサイズを変更したり、ユーザファイルシステムを使用可能にする場合には、「ファイルシステムのチェックリスト」を作�®します。
一般的なインストレーションチェックリスト
このチェックリストは、すべてのインストレーションプロファイルで作�®してください。
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1. |
インストレーション言語 |
q 英語 q フランス語 q ドイツ語 q スペイン語 q 日本語 q 韓国語 |
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2. |
地域／ロケール／キーボード 相互に関連するこの 3 種類のオプションは、キーボードの選択、通貨の表示方法、句読点、およびその他の特殊文字を決定します。 適切な地域が不明な場合には、[すべてのロケール] を選択します。 リストが表示されたときに、自国あるいは自分の地理的地域に当てはまるロケールを選択します。C または POSIX ロケールを選択した場合、特殊文字は表示されず、ソートは ASCII コードの順で実行されます。 |
q 米国 (Latin-1) q 東ヨーロッパ (Cyrillic) q 中央ヨーロッパ (Latin-2) q 西ヨーロッパ (Latin-1) q アジア q その他の地域 ロケール: _____________ キーボード: _____________ |
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3. |
ライセンス番号／コード／データ ソフトウェアに同梱されているライセンスパック、あるいはベンダーのライセンス Web ページからライセンス情報を取得します。 ライセンス情報を入力しない場合には、60 日間の評価用ライセンスが有効になります。 ライセンスデータは、必要な場合にのみ入力します。 |
ライセンス番号: _____________ ライセンスコード: _____________ ライセンスデータ: _____________ |
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4. |
追加のホストバスアダプタ用ディスケットが必要か？ ベンダーから HBA ディスケットが提供されていれば、「はい」にチェックマークを付けます。 |
q はい q いいえ |
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5. |
手作業によるハードウェア設定が必要か？ UnixWare 7 のインストレーションプログラムは、ほとんどの一般的なハードウェアデバイスを自動検出します。状況に応じて、例えばデバイスが自動検出されない場合や、2 つのデバイスが同じ割り込みベクトルを共有している場合は、デバイス設定ユーティリティを使用してドライバを手作業で設定する必要があります。手作業で設定する必要がある場合には、「はい」にチェックマークを付けて、「インストレーションハードウェアのチェックリスト」を作�®します。 |
q はい q いいえ |
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6. |
システムノードの名前 名前は一意であり、英字で始まっていなければならず、�®文字、数字、および下線文字 (_) だけで構�®されていなければなりません。名前の長さは 63 文字までです。 |
_____________ |
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7. |
インストレーションタイプ CD-ROM またはネットワークインストレーションサーバのどちらからインストールするかを選択します。 ネットワークインストレーションを選択した場合は、インストールの前に「ネットワーク関連のチェックリスト」も作�®します。 |
q CD-ROM q TCP ネットワークサーバ |
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8. |
インストレーションにディスク全体を使用するか？ プライマリとセカンダリハードディスクの両方で、UnixWare 7 のインストールにディスク全体を使用するか、パーティションを作�®するかを選択できます。 パーティションを作�®する場合は、インストールの前に「パーティションのチェックリストと注意事項」も作�®します |
ディスク 1: q ディスク全体を UNIX に使用する q ディスクパーティションをカスタマイズする ディスク 2: q ディスク全体を UNIX に使用する q ディスクパーティションをカスタマイズする q 変更しない |
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9. |
アクティブパーティション上のファイルシステムを設定するか？ アクティブパーティション上に複数のファイルシステムを設定できます。 ファイルシステムをカスタマイズする場合は、インストールの前に「ファイルシステムのチェックリスト」(56 ページ) も作�®します。 |
q デフォルトのファイルシステムを使用する q アクティブなパーティション上でファイルシステムをカスタマイズする |
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10. |
特殊なディスクオペレーション処理を設定するか？ ディスク表面の解析や、ブートコードの上書き、ディスクジオメトリのリセットを行うことができます。これらのオプションでは、ハードディスク上の一部あるいはすべてのデータが消去される場合があります。 UnixWare の以前のバージョンをインストールしていた場合、ブートコードの上書きを選択する必要があります。 |
q 特殊なディスクオペレーションを設定しない q 特殊なディスクオペレーションを設定する |
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11. |
システムプロファイル システムプロファイルを使用すると、適切なサービスとパッケージがシステムにインストールされるようになり、インストールプロセスが容易になります。入力したライセンス情報に基づいたデフォルトソフトウェア、�®規模構�®、すべて (OSMPを除く全パッケージ)、およびパッケージのカスタマイズインストールを選択できます。システムプロファイルについては、「インストレーションプロファイル」を参照してください。 |
q ライセンスに基づいた初期設定どおりのソフトウェア q �®規模構�® q すべて (OSMPを除く全パッケージ) q パッケージのカスタマイズインストール |
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12. |
システムサービス 設定のカスタマイズを選択した場合は、1 つ以上のシステムサービスをリストして、サービスリストからサービスをインストールあるいは削除します。 |
_____________ _____________ _____________ _____________ _____________ |
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13. |
システムパッケージ サービスを設定する場合、パッケージリストからインストールまたは削除する追加パッケージを選択できます。 |
_____________ _____________ _____________ _____________ _____________ |
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14. |
日付と時刻 選択項目からロケーションと時間帯を選択します。 |
大陸: _____________ 地理的地域: _____________ 時間帯名: _____________ |
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15. |
セキュリティレベル 広域または公衆回線を使ってアクセスされないシステムの場合は「低い」、既存の UNIX システムとの互換性を保持する場合は「普通」、C2 レベルのセキュリティが要求される場合には「やや高い」を選択します。「高い」は、リモートアクセス (telnet、rlogin、ftp などによるアクセス) を許可しない高度な機密性が要求されるシステムの場合にのみ選択します |
q 低い q 普通 q やや高い (C2) q 高い (C2 を超える) |
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16. |
システムの所有者 システムの所有者とは、システム上で特別な権限を持っているアカウントのことです。システム所有者のパスワードを共有するのは、�®頼のおける管理者に限定すべきなので、ここには記入しない方がいいかもしれません。 |
所有者の名前: _____________ 所有者のアカウント名: _____________ 所有者のユーザ ID (UID): _____________ 所有者のパスワード: _____________ |
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17. |
root パスワード root アカウント、つまりスーパーユーザは無制限の権限を持ち、インストールしたシステム上でファイルの表示やプログラムの実行が行えます。root パスワードを共有するのは、�®頼のおける管理者に限定すべきなので、ここには記入しない方がいいかもしれません。 |
rootパスワード: _____________ |
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18. |
インストレーションプログラムに対する応答を保存するか？ インストレーションプログラムの実行中に、ソフトウェアのロードが始まる前に、問い合わせプロンプトに対して行った応答をディスケットに保存でき、将来システムを再インストールする際や、他のシステムに UnixWare 7 をインストールする際に使用できます。 |
q はい q いいえ |
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19. |
マウス |
q バスマウス q PS/2 互換マウス q シリアルマウス q マウスなし ボタンの数 q 2 q 3 |
インストレーションハードウェアのチェックリスト
インストレーションプログラムにより自動検出されないインストレーションデバイス (CD-ROMやテープドライブ) を設定するには、以下の手順を行う必要があります。
1. 適切なハードウェアドライバをシステムにロードします。ハードウェアのベンダーから提供されたドライバがある場合、そのドライバはインストレーションプログラムの実行中に手作業でロードする必要があります。2. インストール中にプロンプトが表示されたら、デバイス設定ユーティリティ (DCU) を使ってドライバのステータスを確認します。必要に応じてドライバをアクティブにします。また、DCU を使ってご利用のハードウェアをサポートするドライバを設定します。
DCUを使ってドライバを設定する場合は、以下の設定情報の一部、あるいはすべてを記入しておきます。
上記の値は、システム上の他のデバイスの値と競合してはいけません。
ネットワーク関連のチェックリスト
TCP/IP ネットワークや Network Information Service (NIS) を設定する場合は、以下のチェックリストを作�®してください。これらのチェックリストに記入した値は、インストレーションサーバから UnixWare 7 をインストールする際に、あるいはソフトウェアパッケージを選択した後でネットワークを設定するときに使用します。
ネットワークアダプタのチェックリスト
ネットワークカードが「スマート」バスアダプタ (例えば、EISA アダプタ、あるいは、PCI アダプタ) であれば、UnixWare 7 は適切なネットワークドライバを自動的に検出して設定します。ネットワークカードが ISA または PCMCIA/PC カードアダプタの場合は、インストール時に問い合わせのプロンプトに応じて、手作業で設定パラメータを入力しなければなりません。項目番号 1 から 7 は、多くのアダプタに共通のパラメータです。項目番号 8 から 12 には、アダプタで使用される他のパラメータを記入します。アダプタのマニュアルを参照して、正しい値を記入してください。
TCP/IP チェックリスト
ネットワークインフォメーションサーバのチェックリスト
ネットワークインフォメーションサービス (NIS) をインストールする場合は、インストレーションプログラムの実行中に以下のパラメータを設定できます。
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1. |
NIS システムタイプ |
q マスタ q スレーブ q クライアント |
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2. |
NIS ドメイン |
_____________ |
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3. |
NIS マスタサーバ スレーブ用またはクライアント用のマスタサーバです。 |
_____________ |
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4. |
NIS スレーブサーバ マスタ用の 1 台以上のスレーブです。 |
_____________ _____________ _____________ |
パーティションとファイルシステムのチェックリスト
UnixWare 7 オペレーティングシステムのインストール時に、プライマリハードディスクとオプションのセカンダリハードディスクに、パーティションを設定できます。また、アクティブな UNIX システムパーティションのファイルシステムタイプとサイズを変更することもできます。
以下の作業を行う場合は、この説明を読んでチェックリストを作�®してください。
- ルートファイルシステム以外のファイルシステムにあるデータも含めて、UnixWare 7 システム上の既存のパーティションとファイルシステムを保持する。
- プライマリハードディスク上に複数のパーティションを設定し、複数のオペレーティングシステムをブートできるようにする。
- アクティブな UNIX パーティション上のファイルシステムタイプやレイアウトを変更する。
パーティションとファイルシステムを手作業で設定しなくても、UnixWare 7 インストレーションプログラムにより自動的に設定できます。プロンプトの問い合わせに対し、以下のように選択します。
[ディスク設定] 画面で、[ディスク全体をUNIXに割り当てる] を選択する。[スライス/ファイルシステム設定の選択] 画面で、[デフォルトのファイルシステムサイズとタイプを使用する] を選択する。
パーティションのチェックリストと注意事項
インストール中に、最大 4 つのパーティションを各ハードディスク上に設定できます。
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1 |
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2 |
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3 |
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4 |
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1 |
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2 |
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3 |
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DOS 5.0 以前
- リリース 5 またはそれ以前の DOS システムに使用します。このシステムはパーティション 1 にロードされ、ブロック 0 から始まっていなければなりません。またこのシステムは、UNIX をインストールする前にインストールしておかなければなりません。DOS 5.0 以前のパーティションからブートするには、そのパーティションは 32 MB 以下の大きさで、シリンダ 0 から始まっていなければなりません。
Other
システム
- このパーティションには、自動検出されたハードウェア情報が格納されます。このパーティションがリストにある場合、このパーティションを削除したり、再設定してはいけません。このパーティションには、ハードウェアセットアップに固有の情報が格納されています。
パーティションテーブルに記入するときは、以下の制限事項があることに注意してください。
- インストールするシステムを十分に格納できる容量のアクティブな UNIX パーティションを設定しなければなりません (詳細については、「システム要件」を参照してください)。設定しないと、そのパーティションを作�®するまでインストールを進めることはできません。
- 一度にアクティブにできるパーティションは 1 つだけです。
- ディスク上にパーティションが存在していても、アクティブパーティションに UnixWare 7 をインストールできる容量がない場合、インストレーションプログラムはそのことを通知し、パーティションを変更するか、インストレーションを中止するか選択するよう要求します。
- 既存のパーティションの大きさ、タイプ、あるいはシリンダポジション (ディスク上のパーティションの位置) が変更された場合、そのパーティションは削除または再設定されます。その場合、パーティション上のすべてのデータは失われます。
1つのパーティションの大きさを拡張し、その結果、次のパーティションのシリンダポジションを変更しなければならない場合、両方のパーティションのデータが失われます。
このような方法でパーティションを変更する場合は、既存のアプリケーションやファイル、ディレクトリをバックアップしておくことが重要です。
ファイルシステムのチェックリスト
インストレーションの際に、デフォルトのファイルシステムと「スライス」(カーネルにより管理されるファイルシステムを含まない、アクティブなパーティションの一部) を変更できます。
ファイルシステム関連の注意事項
vxfs ファイルシステムの場合、[Close on Sync] オプションを選択することができます。このオプションを使うと、例えば、エディタでファイルを保存する場合など、アプリケーションを閉じる際にファイルがディスクに必ず書き込まれます。ルートファイルシステム (/) の場合、デフォルトは [No Close on Sync] です。/var ファイルシステムの場合（明示的に独立したファイルシステムとして選択した場合）、デフォルトは [Close on Sync] です。上記の画面で設定したその他のすべてのファイルシステムの場合、デフォルトは [No Close on Sync] です。
<Tab> キーを押してサイズ欄にカーソルを移動し、オプション <F6> (詳細パラメータの設定) を選択することにより、デフォルトを変更できます。詳細オプションでは、vxfs ファイルシステムのログとブロックサイズも設定することができます。
[Close on Sync] を選択した場合、ファイルシステムは低�®になりますが、最新の編集内容が保持されます (例えば、集中的な実運用作業)。
/- ルートファイルシステム。ファイル、コマンド、ログファイル、その他のデータなどの多くのシステム情報が格納されます。
- このファイルシステムは必須で、タイプは vxfs (デフォルトの推奨タイプ) か ufs のいずれかです。
- ブートファイルシステム。UnixWare 7 をブートするのに必要なすべてのスタンドアローンプログラムとテキストファイルが格納されます。
- ファイルシステムタイプは bfs でなければならず、またデフォルトのサイズはインストールするシステムに適した値でなければなりません。
- スワップスライス。プロセスをメモリにスワップイン／スワップアウトするのに使用します。
- インストレーション中に算出されるスワップスライスのデフォルト値は、システムの総メモリ量と、memfs ファイルシステムの総サイズに基づいています。
- システムメモリを専用メモリとして割り当てる場合は、必要以上のメモリがスワップスライスに割り当てられます。概算として、非専用メモリの 2 倍の量をスワップスライスに割り当てられます。
- 大量のシステムリソースを消費する大規模なアプリケーションを実行する場合には、スワップスライスのサイズを増加しなければならないことがあります。スライスサイズを増やす場合は、ユーザデータを格納するためのディスク領域を減らします。
- 大容量物理メモリを設定するときは、「大容量物理メモリを持つシステムでのスワップ領域の設定」を読んでから、適切なスワップサイズを決定してください。
- ダンプスライス。システムクラッシュが起こった場合にシステムのメモリイメージが格納されます。
- このスライスはデフォルトでは使用可能にならず、ほとんどの場合、必要ありません。ダンプスライスを作�®する場合には、システムの RAM 容量と同じサイズにします。
- このリリースの UnixWare 7 では、サポートされる最大ダンプスライスは 8 GBです。
大容量物理メモリを設定するときは、「大容量物理メモリを持つシステムでのダンプスペースの設定」を読んでから、適切なダンプサイズを決定してください。
- ユーザファイルシステム。設定された場合、ユーザアカウントとデータを格納します。
- この 2 つのファイルシステムは、ルートファイルシステムと同じタイプを設定する必要があります。設定しない場合、ルートファイルシステムのサブディレクトリとして作�®されます。
- インストレーションファイルシステム。設定した場合、インストレーションデータと管理ファイルが格納されます。
- このファイルシステムを設定しない場合、/var ディレクトリはルートファイルシステムのサブディレクトリとして作�®されます。
- 一時ファイルシステム。ここには削除可能なファイルが格納されます。
- このファイルシステムは、memfs として設定できます。設定した場合、すべてのファイルとディレクトリは、リブートのたびに自動的に削除されます。このファイルシステムを設定しない場合、ルートファイルシステムと同じタイプになります。
UnixWare 7 緊急リカバリユーティリティを使用する場合、/tmp を memfs ファイルシステムとし設定する必要があります。
- インストレーション一時ファイルシステム。設定した場合、システムにパッケージを追加する際に使用されます。
- このファイルシステムは、memfs として設定する必要があります。すべてのファイルとディレクトリは、リブートのたびに削除されます。このファイルシステムを設定しない場合、/var/tmp ディレクトリはルートファイルシステムのサブディレクトリとして作�®されます。/tmp ファイルシステムと /var/tmp ファイルシステムを両方とも memfs として設定した場合、この 2 つのファイルシステムは割り当てられたメモリの合計サイズを共有します。/var/tmp のサイズは「Auto」と表示されます。
- プライベートボリューム 。データリカバリを保証するために、オンラインデータマネージャが使用します。
- Online Data Manager をインストールする予定であれば、このボリュームを、1 MB の大きさの slice として設定しなければなりません。
- 設定した場合、不良ブロックと正常ブロックのマッピング情報をデバイスドライバに提供します。
- SCSI ハードドライブなどのデバイスの中には、独自のマッピング方式を持つものがあります。そのようなデバイスを使用する場合、このスライスを�®さなサイズに設定します。詳細についてはハードウェアディスクに付属のマニュアルを参照してください。
大容量物理メモリを持つシステムでのスワップ領域の設定
インストール時に算出されるスワップスライスのデフォルトサイズは、システムの総メモリ量とmemfs ファイルシステムの総サイズに基づいています。memfs ファイルシステムのデフォルトサイズは、使用可能なディスク容量に基づいています。システムメモリの容量が増大すると、スワッピングを行うページングメカニズムの効果は低下します。非常に大容量のメモリシステムではスワップスライスを設定しないことも可能です。ただし、システムが実際にスワッピングを行わない場合でも、スワップスライスは OS の内部要件により、「仮想スワップ」スペースを確保するための機能を提供します。
次の表は、インストレーションプログラムの実行中に使用されるシステムのデフォルト値を示しています。デフォルト値は、ほとんどのインストールに適した値です。
�®規模構�®のシステムでは、スワップ領域は、概算で非専用メモリの 2 倍のサイズが必要です。システムの RAM 容量を増やした場合は、より大きいスワップ領域を割り当てる必要があります。次の表は、異なる RAM サイズのシステムに対する、スワップ領域の適切な割り当て量を示します (memfs は使用しないものとします)。
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16 MB |
32 MB |
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64 MB |
75 MB |
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256 MB |
200 MB |
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1024 MB |
430 MB |
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4096 MB |
1330 MB |
専用メモリとして使用するために、ある容量のシステムメモリを割り当てる場合、インストール時に必要以上のスワップ領域が割り当てられてしまいます。ただし、インストレーション中に [ファイルシステムとスライスのカスタマイズ] 画面で、スワップ領域をより適切な値に変更し、解放したスペースを他のスライスやファイルシステムに割り当てることができます。
大容量物理メモリを持つシステムでのダンプスペースの設定
4 GB 以上のメモリを持つシステムも含め、メモリ容量の多寡に関係なく、すべてのシステムで通常ダンプ、または選択ダンプを実行できます。通常ダンプでは、全物理メモリがディスクにダンプされ、システムのダンプメモリイメージは crash(1M) を使用して検査できます。
システムパニックが発生した場合、関連する診断情報は通常、カーネルページにあります。大容量メモリを持つシステムでは、選択ダンプ (カーネルがマッピングされているページだけをディスクにダンプする) を実行する方が現実的な手法です。つまり、ある種の情報 (ユーザ空間のページ) を犠牲にしても、ダンプがより迅�®に行え、ダンプする量が少なくて済みます。選択ダンプはパニックの発生時に行えますが、システムをリブートする際に選択ダンプを行うことを指定しなければなりません。カーネルの調整可能パラメータ SYSDUMP_SELECTIVE を 1 に設定し、選択ダンプを選択します (この作業については、オンラインドキュメント http://localhost:8458 の「[システム・チューナ]による調整可能パラメータの変更」または、「Changing tunable parameters with System Tuner」を参照してください)。
システムに大容量のメモリがある場合、または、ディスクスペースを最大限に利用する必要がある (ダンプスライスを最�®限にとどめ、ディスクをファイルシステムに使用する) 場合には、選択ダンプを指定したいことがあります。
以下の情報を活用し、システムのメモリ容量に対して最善のダンプスペースを設定してください。
フルダンプ選択ダンプ
dump_space >= 16 MB
dump_space >= physical_memory_size/2
dump_space >= 128MB + (physical_memory_size - 256MB)/4