第 1 章:
CD の内容、ライセンス、インストレーションプロファイル、サポート
UnixWare 7 は、ランタイムソフトウェア、開発キット、およびコンピューティングニーズに合わせたシステム構�®を可能にするオプションのライセンス、製品、サービスから�®る製品ファミリーです。この章では、UnixWare 7 の本リリースのインストールを正常に完了するための背景情報と、必要なヘルプの入手方法について説明します。UnixWare 7 製品ファミリーの詳細については、http://www.sco.com/products (日本語サイトは http://www.caldera.co.jp/products/) を参照してください。
CD-ROM の内容
Release 7.1.3 では、以下のソフトウェアが CD-ROM に格納されています。以下の表では、pkgadd コマンドを使って、手動でソフトウェアまたはドキュメントをインストールする際に使用するパッケージ名またはセット名を、カッコ内に記載してあります。
ソフトウェアのライセンス
オペレーティングシステムソフトウェアをインストールする際は、「エディション」に対応するラインセンス情報を入力します。「エディション」は、特定の用途を対象としたソフトウェアのセットとシステムの上限値（ユーザー数、プロセッサ数、メモリ容量など）です。各エディションとそれに対応するソフトウェアの完全な一覧を以下に示します。
インストレーションプログラムでは、ライセンスに基づいて適切なソフトウェアセット、サービス、およびパッケージが自動的に選択され、インストール中にソフトウェアを選択する手間が省かれます。ソフトウェアの選択をカスタマイズしたい場合は、ライセンスに基づいたデフォルト設定をベースとして、追加のサービスやパッケージをインストールしたり、必要のないソフトウェアを削除することができます。
また、追加ライセンスを購入することにより、ユーザー数、CPU 数、メモリ容量などシステムの上限値を増やすこともできます。追加ライセンスのインストールの詳細については、「[ライセンス管理] の使用法」を参照してください。
評価用ライセンス
インストール中に入力するライセンス情報により、システムにインストールする適切なサービスとパッケージが透過的に選択されます。インストールの際にライセンス情報の入力を延期した場合、60日間の試用ライセンスが有効になります（「ライセンスのエディション」を参照してください）。試用期間の経過後もそのソフトウェアを使用したい場合には、ベンダーに連絡してライセンスを取得し、SCOadmin の [ライセンス管理] を使用してオペレーティングシステムのライセンスを取り消し、ソフトウェアのライセンスを更新してください。また、評価用ライセンスでは、UnixWare 7 の CD セットに格納されている他の製品 (オペレーティングシステムのライセンス対象外) のほどんども使用可能です。ライセンスが必要なソフトウェアパッケージを、ライセンス情報を入力せずにインストールすると、通常そのパッケージの 60 日間評価版が使用可能になります。
ライセンスのエディション
UnixWare 7 メディアキットに格納されている製品の商用バージョンをインストールするには、適切な UnixWare 7 のエディションライセンスまたはライセンスパック (ベースエディション、ビジネスエディション、データセンターエディション、デパートメンタルエディション、エンタープライズエディション) をまず購入する必要があります。ご購入のエディションライセンスには、SCO アップデートサービス利用ライセンスも含まれています (詳細については、「SCO アップデートサービス利用ライセンス」を参照してください)。
各ライセンスは、ライセンス番号、ライセンスコード、場合によってはライセンスデータ文字列で構�®されています。ライセンス情報は、ベンダーから購入またはベンダーの Web サイトから入手したメディアキットに含まれています。
UnixWare 7 Release 7.1.1 からアップグレードする場合、別売りのアップグレードライセンスが必要です。Open UNIX 8 Release 8.0.0 からアップグレードする場合、アップグレードライセンスは必要ありません。
メディアキットは、ユーザが希望する台数のシステムにインストールできます。インストール先の各システムには、商用ライセンス、評価用ライセンスを取得しなければなりません。以下の表は、各エディションライセンスに含まれる製品をまとめたものです。
1 番目の列は、メディアキットの各 CD に格納されている、ライセンスが必要なソフトウェアです。残りの列は、1 番目の列のソフトウェアの使用が各エディションで許可されているかどうかを示します。オペレーティングシステムのエディションに対応する列は、以下のとおりです。
60d = 60 日間評価ライセンス
Ba = ベースエディション
Bu = ビジネスエディション
Dp = デパートメンタルエディション
Ent = エンタープライズエディション
Dc = データセンターエディション製品とサービスは 1 番目の列に CD 別 (インストレーション CD #1、#2、#3、Development Kit CD) に記載されています。残りの列の値は、製品またはサービスが各エディションで使用可能かどうかを示しています。値の意味は以下のとおりです。
Y または数値 = そのエディションで使用可能
N = そのエディションで使用不能
O = 追加ライセンスを購入すれば使用可能例えば、「メモリサポート」という行は、ビジネスエディションライセンスをインストールしたシステムでは、4 GB の RAM に制限されていることを表しています。次の行「追加メモリサポート」は、ビジネスエディションのシステムに 4 GB を超えるメモリを追加したい場合、追加ライセンスを購入できることを表しています。対照的に、60 日間評価ライセンスをインストールしたシステムでは、1 GB のメモリしかサポートされず、追加メモリを使用可能にする追加ライセンスを購入することはできません。
システムのライセンスを取得し直す場合 (例えば、60 日間評価ライセンスがインストールされているシステムにエンタープライズエディションを適用する場合)、新しいライセンスに含まれている追加のソフトウェアは、新しいライセンスで自動的にインストールされません。既存のシステムに含まれていなかった、ライセンスを取得した追加のソフトウェアはすべて手動でインストールする必要があります。例えば、Online Data Manager (ODM) は、新規インストールの実行時に評価ライセンスを指定した場合、ライセンスは付与されず、インストールされません。後で (ODM のライセンスが含まれている) エンタープライズライセンスを購入してインストールする場合、エンタープライズライセンスのインストール後、CD から ODM を手動でインストールする必要があります。
[ライセンス管理] を使って、システムにインストールされているライセンス情報を表示および入力する方法については、「[ライセンス管理] の使用法」を参照してください。
製品およびサービス
60d
Ba
Bu
Dp
Ent
Dc
Advanced File and Print Server
MergeTM
Reliant�®HA
CD #3 に格納されているその他のソフトウェア
製品およびサービス
60d
Ba
Bu
Dp
Ent
Dc
UnixWare Development Kit
Y
O
O
O
O
O
JavaTM Development Kit
Y
Y
Y
Y
Y
Y
GNU 開発用ツールチェーン
Y
Y
Y
Y
Y
Y
SCO アップデートサービス利用ライセンス
SCO アップデートサービスは、メンテナンスアップデートおよびセキュリティアップデートを利用して、システムを最新の状態に保つための使いやすい方法を提供します。また、オプションで、次回の製品リリースで追加される新規機能のプレリリース版を利用することもできます。SCO アップデートサービス利用ライセンスを登録する場合、登録キーを取得して [ライセンス管理] に情報を入力します。登録が済むと、インターネット経由 (またはオプションで CD も利用可) でアップデートを入手できるようになります。SCO アップデートライセンスの用語や SCO アップデートライセンスの取得方法など、SCO アップデートの詳細については、ブラウザを使って http://www.sco.com/products (日本語サイトは http://www.caldera.co.jp/products/) にアクセスしてください。
SCO アップデートサービス利用ライセンスは、個別ライセンスまたはエディションライセンスのバンドルとして販売されています。エディションライセンスにバンドルされている場合、SCO アップデートサービス利用ライセンスは、システムのインストール中にライセンス情報の一部として入力され、インストール後 [ライセンス管理] に表示されます。個別ライセンスを購入した場合、[ライセンス管理] を使って SCO アップデートライセンス情報を入力します (詳細については、「製品ライセンスの取得」を参照してください)。
SCO アップデートサービスを使って製品のアップデートを入手するには、SCO アップデートサービス利用ライセンスを登録する必要があります (詳細については、「登録」を参照してください)。
登録
システムソフトウェアの登録には、以下のような利点があります。
- SCO アップデートサービス利用ライセンスを登録すると、そのシステムの SCO アップデートサービスがアクティブになります。
- ライセンスを登録するということは、セキュリティの掲示板と、その製品のアップデートに関する情報が掲載されると、直ちに利用できるようになるということです。
- すべてライセンスを登録すると、システムの起動時またはログイン時に、未登録ライセンスに関する警告がコンソールに表示されることはなくなります。
製品の登録は基本的に 3 段階のプロセスです。第 1 段階では、[ライセンス管理] を使って、登録に必要な情報を入力します。第 2 段階では、登録 Web サイトから登録キーを入手します。第 3 段階では、再び [ライセンス管理] を使って、登録キーをシステムに入力します。完全な登録プロセスについては、「製品の登録」を参照してください。
インストレーションプロファイル
インストレーションプログラムの実行中に、インストールするソフトウェアを以下の選択肢から選択できます。
ライセンスに基づくデフォルト
�®規模構�®
すべて (OSMPを除く全パッケージ)
- メモリとディスク容量に制限のあるシステム上でも動作可能な、最適化されたサービスのサブセットがインストールされます。このサブセットには、基本オペレーティングシステムとネットワーキング機能が含まれます。グラフィックスサポートは含まれません。
パッケージのカスタマイズインストール
- 言語補助、マルチプロセッササポート、およびその他いくつかのパッケージを除く、媒体上にあるすべてのサービスとパッケージがインストールされます。このオプションでインストールされないソフトウェアを追加するには、[パッケージのカスタマイズインストール] プロファイルを選択しなければなりません。
[パッケージのカスタマイズインストール] または [すべて (OSMP を除く全パッケージ)] を選択する場合には、「[ライセンス管理] の使用法」を参照して、インストール後にソフトウェアのラインセンスを取得する必要があるか確認してください。
追加媒体の入手方法
UnixWare 7 の媒体は、最寄りのソフトウェア製品販売店または http://www.sco.com/products (日本語サイトは http://www.caldera.co.jp/products/) から直接入手できます (教育目的用および個人利用向けの安価なバージョンもあります)。
SCO グローバルサービス
SCO グローバルサービスは、従来型の Web 配�®可能なサービスであり、全世界に以下のサービスを提供しています。
サポート
教育
コンサルティング
オンラインサービス
SCO グローバルサービスでは、独自のサービスを会社単位および�®規模な媒体ビジネスに直接提供するだけでなく、提携企業との連携により SCO のお客様にサービスを提供しています。20 年以上の経験に基いて開発したスキルと専門知識を使って、エンタープライズ規模のサポートとサービスを、すべての提携企業とお客様に、標準形式およびカスタマイズ形式で提供することができます。SCO グローバルサービスの対象は、すべての SCO 製品であり、主要な Linux オペレーティングシステムのディストリビューションも含まれます。
SCO は、オペレーティングシステムと付加価値のあるソフトウェアテクノロジーについて広範な選択肢を用意しています。SCO グローバルサービスは、このような選択肢に見合った比類のないサービスであり、完全なソリューションの開発、統合、発展、保守を�®功させます。SCO は 提携企業と協力して、製品がインストールされた 200 万台を超えるシステムにサービスを提供しています。
サポート
賞を受賞した SCO のテクニカルサポートでは、1 週間当たり 7 日間 24 時間体制のサービスを、サポートセンターから世界中に提供しており、その品質と専門性は業界で有名です。テクニカルサポートは、インシデントコールパックから、専用の単一の連絡先を通じた無制限の年間契約までの便利な標準オファーがあります。このような標準オファーに、応答時間帯、オンサイトレビュー、リモートダイアルインの障害分析、テクニカルアカウント管理、1 週間当たり 24 時間× 7 日間などのオプションを、統合あるいは追加することができます。
また、SCO のサポートサービスには、個人単位の Online Service Manager も含まれており、SCO の Support Knowledge Center へのアクセス、アカウント情報、サポートアクティビティ、およびプロアクティビティ通知サービスなどが利用できます。
エエンタープライズレベルのサービスでは、お客様のビジネスニーズに合わせて完全にカスタマイズしたサービスを構築することができます。このサービスには、重大な問題について、所定のエンジニアリング、応答時間の拡大を含めることができます。
教育
SCO の教育サービスでは、UNIX と Linux の両方のコース教材が、インストラクターによる講習コースと自習コースの両方で提供されています。さらに、お客様のビジネスニーズに合わせてカスタマイズした教育コースを提供することもできます。インストラクターによる講習コースは、質の高い認定教育パートナーのグローバルチャンネルを使って提供されます。認定教育パートナーのインストラクターは、多様なプラットフォームの経験が豊富であり、実用的な専門知識を講習会で提供します。自習コースでは、eLearning とオンラインコース教材を使って、オンライン教師にアクセスします。
SCO UNIX および Linux 対応の SCO 認定教育パートナーのコース教材には、SCO UNIX および Linux ネットワークのセットアップ、管理、保守を準備するトピックが含まれています。基本的なシステム管理から、ネットワークインフラストラクチャとサービス、エンタープライズ管理とセキュリティまで、�®功に必要なスキルを習得するために必要な教材を見つけることができます。
SCO の教育サービスは、多忙な IT 専門家のニーズに合ったコース教材とプログラムを提供します。UNIX および Linux の専門家への道として、CompTIA Linux+ TM および Linux Professional Institute などの業界認定資格に役立つ、十分な認定プログラムを利用できます。
日本では日本SCO株式会社トレーニング担当にお問い合わせください。
電話：０３−５４８６−３９０６
Fax：０３−５４８６−３９１８
Webサイト：http://www.jp.sco.com/education/
コンサルティング
SCO のコンサルティングサービスでは、Linux テクノロジーおよび UNIX テクノロジーに立脚した IT ソリューションを設計し、配備するための専門家によるアドバイスを提供しています。複雑な IT ソリューションのプランニングと実装についての 20 年を超える実績により、SCO は専門性、問題解決スキル、革新的ソリューション、きめ細かな対応を提供する業界首位のコンサルタントという名声を獲得しています。
カスタムエンジニアリングと�®規模構�®システムの開発により、SCO のコンサルティングサービスは、お客様向けのソリューションの実運用を加�®することができます。経験に基づいて、このようなプロジェクトを加�®し、リスクを減らす手法とテクニックのセットを構築しています。
サーバの設計と開発
サーバの複製
アプリケーションとサーバの移行
クラスタ処理のプランニングと配備
ネットワークとシステムの管理
カスタムエンジニアリング
ドライバ
Linux ディストリビューション
組み込みデバイス
�®規模構�®
ネットワークアーキテクチャの設計とインフラストラクチャ
オンラインサービス (Self-Help Support)
SCO は、SCO 製品に関する 1 週間当たり 24 時間× 7 日間の Self-Help テクニカルサポートを提供しています。Self-Help テクニカルサポートには、インストールおよび設定のサポートが含まれており、使いやすい単一の Web 表示で提供されます。Self-Help の Web サイトのアドレスは http://www.sco.com/support/self_help.html です。
その他の重要な機能として、Frequently Asked Questions、SCO Certified Hardware、ライセンス情報と登録情報、および SCO 製品に利用可能な補足データのサポートダウンロード領域があります。
SCO グローバルサービスの詳細については、http://www.sco.com/services/ にアクセスするか、以下の連絡先に電話で確認してください。
北米: 1-800-726-8649
ヨーロッパ、中東、インド、アフリカ、環太平洋地域: +44(0)-1923-816344
日本国内の場合は、info@jp.sco.com 宛にメールをお送りください。